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官能的出来事的日記

夜の町を散歩。
道を曲がり人気の少ない細い商店街の路地に入ったとたん、一組の男女がキスをしていた。
僕はこんなことくらいで自分の歩いている道を変えたりしない。
歩いてきた僕の存在に少しは恥ずかしさを感じながらも、濃く甘く官能的にお互いの愛を確かめ合うようなキス。
横を通るとき、ピチョピチャと2人の舌が交わる湿った音が聞こえた。
細い路地には僕と男と女だけ。
ひんやりとした冷たい空気のなか、男女の交わす唇だけが熱かった。
僕が通り過ぎると2人はキスをやめて歩きだした。

もしかしたら、たまたま通りかかった僕の存在が今夜の2人をよりエロチックにしたのかもしれない。
それなら、僕も通りかかった甲斐があったというものだ。
by okoshiyasu_kyoto | 2006-10-24 23:28


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